未分化型初期胃がんからの帰還

2015.5.14の未分化型胃がん発覚から入院・手術・退院まで あっという間の6週間の日誌です。同じ経験をされる方の参考になれば幸いです。古い記事を頭に持ってくるためにブログの日付が逆行しています。ご容赦ください。5年間は年2回ペースで投稿します。

2,そもそもなぜ胃カメラ検査を受けたのか

胃に関しては、ごく若い頃から空腹時にしくしく痛むことがあり、いわゆる「胃腸が弱い」という自覚はあることはあった(思春期、胃が痛いことは少し誇らしい感じがした)。
 
数年前にピロリ菌検査が陽性だったが、日本人の大半がもってるとか何とか聞いたことがあって「まあいいか」と放置していたのも事実だ。
 
父も母もがんでなくしているが、父は大腸、母は輸血性の肝炎がスタートだったし、血縁者に胃がんの経験者がいなかったため、過去胃カメラを2回受けたことはあったものの、自分が胃がんになる可能性のことはほとんど考慮したことがなかった。
 
そんな私が、特に気になる自覚症状がないにもかかわらず今年の4月に胃カメラ検査を受け、がんが発見されたのにはこんな経緯があった。
 
私「今年も政管ドック申し込んだけど、ほら、バリウム検査って後から下剤飲んだり大変だよね。」
 
弟「最初っから胃カメラにすればいいんだよ。どうせバリウムで引っかかれば胃カメラなんだし・・鎮静剤打たれるからぼーっとしているうちに終わっちゃうよ。」
 
私「あ そっか それもそうだね。」
 
もともと唯我独尊な上に、兄の習いで弟の言うことにはたいてい否定から入る私だが、なぜかこの時はわざわざ会社の総務部に申込を変更までしてもらって胃カメラ検査を受けることにした。
 
毎週木曜日早朝に通っている倫理法人会で「スナオ」を10年学んでいたのがようやく花開いたのか、昨年なくなった母が不思議な気を送ったのか、、とにかくそんなわけで胃カメラ検査を受けることになったのである。
 
がんを告知してくださった女医の先生からは「表面に広がるこのタイプのがんは、バリウム検査ではまず見つからないんですよ。弟さんに感謝しないと。」と言われた。
 
本当にこればっかりは感謝してもしきれない。